腎臓病が進行すると、 カリウム制限が必要になってきます。カリウム制限に対してどのような点を注意しなければならないのでしょうか。
カリウム制限とは
腎機能が低下することで、電解質の1つであるカリウムの排泄も減少してしまい、高カリウム血症が認められることになります。
そのような症状が起こるから、当然の結果としてカリウム制限が必要になります。
慢性腎臓病の場合、血清カリウム値5.5mEq/L以下を目標にして、1日カリウム摂取量を1500mg以下に制限していきます。
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カリウムの多い食べ物
慢性腎臓病のカリウム制限は、どのような食べ物にカリウムが多く含まれているかということをしっかりチェックする必要があります。
果物の場合、バナナはとてもカリウムの多い食べ物です。そして、 なつみかん、メロン言ったものにもカリウムが多く含まれています。
いも類は全体的に多いので注意をする必要があります。特に里芋が一番多くカリウムが含まれているので要注意です。
野菜は、他にかぼちゃや、にら、水菜、なす、白菜、セロリ、キャベツと言ったものにカリウムが含まれているので注意をしてください。切干大根やかぶなどにもカリウムは含まれています。
肉や野菜は、カリウムが比較的多く含まれています。刺身など食べることは注意してください。
麺にもある程度注意が必要です。ラーメンは、麺の中でもカリウムが多く含まれていますが、うどん・そうめんは、カリウムは少なめです。
スパゲティーは、カリウムが多く含まれています。更に注意をしなければならないのは、とろろ昆布、干しひじき、納豆や、黒砂糖、だし、 牛乳、スィートポテト、あんみつと言ったものです。
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カリウムに対しての向きあい方
実際にカリウムは細胞の中に存在するものであり、水やお湯に溶けて、野菜などは小さく切り、湯でこぼし、流水にさらすといったことを行えば、カリウム成分を除く方法についても考えることができます。
また、果物は缶詰から取り出した実はカリウムは少ないと考えていいでしょう。
食事療法を行っていても、それが適正なのか不安という声も多く聞きます。ですから、日々の体調などチェックして、 月1回の検査結果を参考にして、修正する姿勢を持って、食事療法と向きあうのがおすすめです。
なかなか最初から上手くいかない人たちの方が多いです。主治医や管理栄養士としっかり相談し、食事療法を継続してください。