ビールを飲む人達

尿酸値とクレアチニン値

尿酸値もクレアチニン値も腎臓の働きによりきまるもので、どちらの数値の悪化も腎臓による場合、連動してきます。
当然連動している場合、腎臓の機能の問題を考えた方が良いです。

また、腎臓を見直すことにより、両方の値の改善が見込めます。腎臓の機能を悪化させる要因として、運動不足、日光浴不足、塩分過剰摂取、高タンパク食生活、偏った筋肉トレーニングのやり過ぎ、水分不足などがあります。

腎臓の病気の可能性もありますので、病院でチェックしてもらう必要まで視野に入れてください。

尿酸値について

尿酸値はプリン体に由来するもので、良くプリン体を取らないようにといわれますが、実の所プリン体は人体において生成される物質です。

プリン体が摂取において人体内の尿酸値の濃度に影響するのは、3分の1以下で、大して尿酸値に関係していません。かといって尿酸値の高い人がビールをがばがば飲むのみ、鍋のスープを飲み干して(雑炊も)しまうのは感心しませんが。

ただ、そういった理由ですので、尿酸値というのはプリン体の過剰摂取というよりは、排出能力不足と考えてもらえれば分かり易いです。

もう少し分かり易くいいますと、プリン体は常に体の中で作られているので、常に体の中(血液中)にあるので、尿酸値が高いということは、ただ単に血液の濾過ができていないということで、もっと端的にいいますと、腎臓が機能していないということです。ですので、基本的には尿酸値が高い=腎臓が悪い=クレアチニンクリアランスも高い、ということです。

アルコール

アルコールは尿酸値を上げる要因になります。
というのも尿酸の生成を増加させ、尿酸の排出を阻害(アルコールの濾過で働きが重なるため)し、利尿作用で尿酸の濃度を濃縮させるからです。

では、プリン体カットのビールはどうなるかといいますと、別にそんなに影響は無いです。そもそもビールが尿酸値が高いといわれているのですが、飲み物の中ではプリン体が多いだけで、そんなものに比べたら、おつまみの方がはるかにプリン体が多く含まれており、わざわざプリン体カットのビールを飲む必要は無いです。

また、ビールは所詮アルコール度数も低いですので、1杯2杯くらいなら、アルコール的な害の側面でも、なんの問題もありません。せっかくなので普通のおいしいビールを楽しんで下さい。